「最近寝付きが悪い」「寝ようとすると目が冴えてしまう」そんな夜に限って色々考えてしまい、ますます眠れなくなってしまうなんて方も多いのではないでしょうか。
薬局などでも睡眠導入剤は販売されていますが、できれば副作用が心配な薬には頼りたくないですよね。
普段はよく眠れる日もある、疲れているときだけ寝付きが悪いなど、一時的な症状であればなおさらだと思います。
そこで今回は、眠気が訪れるツボについてご紹介していきます。
ツボ押しするシーンや押し方なども詳しく記載していますので、是非参考にしてみてください!
コンテンツ
ツボ押しをする際の注意点
いつでもどこでもどんなときでも押して良いと思われがちなツボですが、押す際の注意点が幾つかあります。
ツボ押しをする前に、まずはその点について見ていきましょう。
ツボ押しをしてはいけないのはこんな時
- 妊娠中の方
- アルコールを飲んだ後
- 食後30分
- 怪我ややけどをしている時
- 伝染病にかかっている時
- 乗り物の中
特に注意したいのが妊娠中や安定期前の方のツボ押しです。
体調が不安定のため、軽くマッサージする程度に留めましょう。
ツボは強すぎるチカラは逆効果
痛ければ痛いほど効果があると思われがちですが、力任せにギューギューと押すのは逆効果です。
自分が気持ち良いと感じる力で指圧をすることが大切。
特に頭や顔周りのツボを押す時は、目を突いてしまったり傷を付けてしまう危険性があります。
リラックスできる環境で、落ち着いてツボ押しをすることを心がけましょう!
不眠撃退!寝る前に押すツボ
なかなか眠れず寝返りばかりうってしまう…そんな夜は、不眠に即効性のあるツボを押しましょう!
ここでは足や頭、手など、6つのツボについて説明していきたいと思います。
失眠穴(しつみんけつ)
位置 | 足の裏側、かかとの膨らみ中央 |
---|---|
即効性 | |
効能 | 不眠、神経症、冷え性、むくみ、のぼせ、足の痛み |
押し方 | ツボ押しスティックなどで強めに押す 仰向けになり、かかとを敷布にこすりつけるようにする |
かかとの真ん中にあり、読んで字のごとく不眠に良く効くツボとして有名です。
足の皮は厚くなりがちですので、やや強めに刺激するくらいがちょうどよい押し方です。
眠気が起きるのを感じながら、ゆっくりとした呼吸を意識します。
横になって刺激する方法なら、そのまま眠ることが出来るのでおすすめですよ!
お灸をすえるのも効果がありますが、寝る前は火災のおそれがあるので避けましょう。
安眠(あんみん)
位置 | 耳の後ろにある凹みから指一本分の所 |
---|---|
即効性 | |
効能 | 不眠、浅い眠り、緊張、睡眠不足 |
押し方 | 両手の人差し指、中指、薬指の腹でほぐすように揉み込む |
不眠だけでなく、「眠りが浅く疲れが取れない」「疲れすぎて眠れない」といった方にもオススメのツボです。
緊張をほぐし、自律神経を整えることで眠気を誘います。
安眠のツボは横になったままでも押すことが出来ますので、布団に入ってリラックスしながらマッサージすると良いでしょう。
自覚症状がなくても、押してみて痛かったり固くなっている場合は睡眠の質が低下している可能性が高いです。
「最近目覚めが悪い」という方もこのツボを刺激してみてください!
百会(ひゃくえ)
位置 | 耳の上端と顔の正中線が交わる、頭のてっぺん |
---|---|
即効性 | |
効能 | 不眠、頭痛、立ちくらみ、二日酔い、抜け毛、低血圧、肩こり、耳鳴り |
押し方 | 両手で頭を包み込み、中指で気持ち良いと感じる強さで押す 強く押さないよう注意 |
ツボの王様とも言われており、不眠はもちろん全身に効果がある万能のツボです。
自律神経を整える効果が期待できることから、更年期障害等の症状にもこのツボが使われることがあるそうですよ!
百会も安眠と同様、お布団やベッドの中で押すことができます。
押しながら眠くなったら、そのまま自然に寝てしまうのがいいかもしれませんね!
百会を刺激する際は、強く押しすぎないよう注意してください。
心地よいと感じる強さで、ゆっくり押したり離したりを20回程度繰り返しましょう。
完骨(かんこつ)
位置 | 耳後ろの膨らんだ骨の下、髪の毛の生え際の凹んでいる部分 |
---|---|
即効性 | |
効能 | 不眠、首・肩こり、頭痛、眼精疲労、顔の肌荒れ |
押し方 | 手で頭を包み込み、親指で持ち上げるように押す |
疲れ目でも有名なツボが完骨です。
首を柔らかくし血行を良くすることで、体の痛みをすっと取ってくれます。
押していると頭がだんだん暖かくなり、眠気を誘発してくれるのがわかると思います。
血流が良くなることで、肌荒れなどの改善にも効果が期待できるそうです。
両手の親指で左右をぐっと5秒押し離す、を繰り返します。これを一回とし、5〜10回行います。
押し離しに合わせて深呼吸すると、より血の巡りを実感できますよ!
夜リラックスするためのツボ
寝る前はできるだけリラックスすることが快眠へのカギになります。
不眠に効果のあるツボに合わせて押したい、リラックス効果の高いツボについて見ていきましょう!
中衝(ちゅうしょう)
位置 | 中指の爪の根元、人差し指側に3mm離れた所 |
---|---|
効能 | ストレス、気分の高ぶり、手の痛み、頭痛 |
押し方 | 人差し指と親指で挟み込み強く押す |
中衝は寝る前に押すと眠気が起き、寝たくない時に押すと眠気がスッキリするというなんともミステリアスなツボです。
このツボを刺激することで血液の循環がよくなり、「イライラを抑える」など精神が安定します。
ストレスが貯まっていて眠れないと感じた時は、このツボを押してみると良いでしょう。
中指を人差し指と親指ではさみ、ギュッと強く押しもみします。痛いけど気持ちいいと感じる程度の強さが目安です。
ゆっくりと30回程度、ほぐすように押してみてください。
パソコン作業などで手に疲れを感じている方にもオススメですよ!
丹田(たんでん)、関元(かんげん)
位置 | おへそから指4本分に下がった所 |
---|---|
効能 | ストレス、情緒不安定、婦人科疾患、生殖器疾患、膀胱炎、下痢 |
押し方 | 両手を合わせて(女性:右手を下、男性:左手を下)丹田の上に置く |
全身を整える重要なツボと言われているのが、丹田です。
このツボは「関元」とも呼ばれています。
生理痛などの悩みやストレスに効果があり、気持ちを落ち着ける万能のツボと言っても良いでしょう。
また膀胱に近いこともあり、トイレの悩みにも効果が期待できます。
内臓が集まる場所でもありますから、他のツボと違い押すのはあまり良くありません。
丹田を温めるようなイメージで、力を抜いて両手を乗せましょう。
じんわりとするのを感じながら、目をつぶり深呼吸をすると深くリラックスすることが出来ます。
ヨガのようにあぐらをかいた姿勢で行うのがおすすめです。
印堂(いんどう)
位置 | 眉と眉の間 |
---|---|
効能 | 精神安定、鼻づまり、頭痛、疲れ目、ストレス、シワ、たるみ |
押し方 | 親指や中指で3秒かけてゆっくり強くしそのまま5秒間押し、また3秒かけて力をゆるめるを繰り返す |
うつ病などで精神が落ち着かない時、神経を集中させたい時、リラックスしたい時など幅広く使えるツボでもあります。
また顔のシワやたるみにも効果が期待できますので、「最近疲れ顔がひどい」というときにも積極的に押してみましょう。
目を閉じズーンと痛気持ちいい程度の強さでゆっくり指圧します。
押し上げるのではなく目の奥を狙うイメージで、斜め下を意識して押しましょう。
湧泉(ゆうせん)
位置 | 足の中央土踏まずの上、指を曲げた時に凹む所 |
---|---|
効能 | ストレス、手足のだるさ、疲労回復、冷え、のぼせ、血行促進、シミ |
押し方 | ツボ押しスティックなどで強めに揉み込む 足の指を閉じたり開いたりする |
湧泉は万能のツボで、上に記述した以外にも喉の痛みやデトックスにも効果があります。
押しにくい位置にありますので、ツボ押しスティックなどを使うのがおすすめです。
特に下半身の血行促進に良いとされていて、生理痛や冷えに悩む方にも効果があります。
寝る前だけでなく座り仕事や立ち仕事で疲れた時に、両足の指をグーパーと閉じたり開いたりするのも効果的です。
血の巡りがよくなり、体の中からポカポカしてくるのを感じられると思います。
お灸をするのも効果的ですが、こちらも寝る前は火災の恐れがありますのでご注意ください。
天柱(てんちゅう)
位置 | うなじ(髪の生え際)にある2本の太い筋肉の両側 |
---|---|
効能 | ストレス、頭の疲れ、首のこり、眼精疲労、自立神経失調、めまい |
押し方 | 両手で頭を包むように抑え、親指でゆっくり押したり離したりする |
肩や首、頭の疲れを改善し、血液のめぐりを良くするツボです。
ストレス等の精神的な疲労の回復にも効果があります。
頭をすっきりさせてくれますので、集中力を高めたいときにも押してみてください。
寝る前に蒸しタオルを天柱に置き、じんわりと温めるのもおすすめです。
ツボ押しスティックで押すのも良いですが、力が入りすぎてしまうことも。
少しうつむくような感じで顎をさげ、両手で頭をつつみこみ親指で押すとちょうどよい力加減になります。
神門(しんもん)
位置 | 手首の内側にある筋の横(親指側)にあるくぼみ |
---|---|
効能 | 精神の緊張、不安感、イライラ、動悸、むくみ |
押し方 | 反対の手で手首を包み込むようにし、親指で「痛気持ちいい」強さで30回ほどゆっくり押す |
嫌な気持ちが頭から離れないなどと言った不安感で眠れない場合や、テンションが上がって眠れないなどの興奮状態のときに特に効果があるツボです。
東洋医学では、精神面に重要な役割をもつと言われています。
血液の生成も促進しますので、貧血気味な人にもおすすめです。
風邪が治りにくいと感じたときにも、このツボを押してみてください。
反対の手で手首を包み込む感じにし、痛きもちいい程度の強さで押しましょう。
あまり強く押しすぎると、筋を痛めてしまいますので注意してください。
合谷(ごうこく)
位置 | 人差し指と親指の骨が合わさる人差し指よりの部分 |
---|---|
効能 | 神経過敏、不安、眼精疲労、高血圧、便秘、めまい |
押し方 | 骨の下を刺激する意識で、親指でグッと押す |
首から上の様々な症状に効果があり、万能のツボとも言われています。
ストレスや肩こり、風邪のひきはじめなど気になる症状があったら合谷を押してみましょう。
デスクワークなどで手に疲れを感じたときにも効果的です。
声をスッキリ出してくれる効果もあるそうですので、会議や面接の前などに押すのもおすすめです。
合谷は他のツボと違い、骨や筋肉に囲まれている奥にあります。
骨の下をグッと押し込むような意識で、痛気持ちいいと感じる程度にやや強めに指圧します。
すっきり起きるためのツボ
寝る前や夜に押すツボに併せて、朝起きたときにもツボをマッサージすると更に効果があります!
「朝の寝起きが悪い」「特に朝がだるくてやる気がおきない」そんなときにも使えるツボをご紹介します。
足臨泣(あしりんきゅう)
位置 | 足の小指と薬指の骨がぶつかる手前のくぼんだところ |
---|---|
効能 | 目の疾患、眼精疲労、体のこり、頭痛、めまい、生理痛 |
押し方 | 親指やツボ押しスティックで、気持ちいいと感じる強さでゆっくり押したり離したりを繰り返す 失眠を押した翌朝が効果的 |
頭から離れた足にありますが、目に効果があるツボとして使われます。
特に目が疲れていると、足臨泣のツボを触っただけで飛び上がるほど痛いという方もいるようです。
無理に強く押さず、痛気持ちいい程度の力で5秒間ゆっくり押し、またゆっくり離すを繰り返しましょう。
足臨泣を押すことで目が冴え、だんだん頭がスッキリしてきます。
朝なかなか起きられない、ベッドから出られないと言う時に押してみましょう。
このツボは先にご紹介した「失眠穴(しつみんけつ)」と組み合わせると更に効果を発揮します。
夜は失眠穴でぐっすり眠り、朝足臨泣を押してスッキリ起きるのがおすすめ!
風池(ふうち)
位置 | 左右それぞれの耳から指二本分のところで、生え際より少し上 |
---|---|
効能 | 眼精疲労、頭痛、首・肩のこり、二日酔い、風邪、耳鳴り |
押し方 | 両手で頭を包み込み、親指で痛気持ちいい力で押す |
風池は、先ほどご紹介した安眠や天柱といったツボが集中する部分にあります。
わかりづらい場合は、人差し指と中指で広くもみほぐすように押してみてください。
特に視力回復に効果があるとされ、正しい位置を押すと視界がスーッと明るくなります。
「頭がぼーっとしてしまう」「頭や目ががだるい」など寝起きが辛いときに指圧すると、シャキッと起きられますよ!
風池は骨の近くにあるため、押した感覚があまりないこともあります。
その時はギューギューと無理に押さず、適度な力でじんわりとマッサージするように押しましょう。
労宮(ろうきゅう)
位置 | 手を握った時に中指の先が当たるところ |
---|---|
効能 | 疲労回復、血行促進、イライラ、多汗、性的機能障害 |
押し方 | 反対の手で包み込むようにし、親指で5秒ゆっくり押し5秒離す |
労宮は血行を良くすることにより、体のだるさを取ってくれるツボです。
寝起きが悪く体が重いと感じたら、労宮を積極的に押していきましょう!
労宮周辺がこっている時は、特に疲労が溜まっているサインです。
そんな時は反対側の中指を曲げて、第2関節の先をツボ押しスティックの容量でほぐしてみてください。
ツーンとした痛みとともに、体に血が巡るのを感じられると思います。
押しているうちにだんだん頭もスーッとしてきます。
寝起きはもちろん、仕事中に疲れを感じたときに押すのもおすすめです!
太陽(たいよう)
位置 | 目尻から指二本分のくぼんだ所 |
---|---|
効能 | 眼精疲労、顔のむくみ、新陳代謝促進、老眼、近視、頭痛 |
押し方 | 親指の腹でじわっと痛みを感じる程度にゆっくり押す |
太陽は「押すと眼科にかからなくなる」と言われるほど、目に効果があるとされています。
視力だけでなく眼や顔のむくみにも効果がありますので、朝顔をすっきりさせたいときにもぴったりのツボです。
押すとじんわりと痛みを感じます。
強く押さず、円を描くようなイメージでゆっくりもみほぐしましょう。
ハーブのチカラで不眠を撃退!?
ツボ押しをする際に、アロマオイルなどでリラックスをするという方も多いのではないでしょうか。
特にラベンダーやカモミールは寝る前に、ユーカリやローズマリーはスッキリ起きるための朝のハーブとして人気です。
眠りを誘ったりすっきりした気分になったりと、ハーブの香りにはツボに似た効果がありますね!
そんなハーブのチカラを体の中から実感できる、不眠のためのサプリも発売されています。
「潤睡ハーブ」というサプリで、眠れない時の不安感やイライラの根源に働きかけてくれます。
天然成分だけで作られていますので、安心して飲むことができますよ!
クロレラ、ギャバ、ラフマエキス、クワンソウなどが配合されていて、睡眠に必要な成分をしっかり補えます。
ツボ押しと併せて使いたい、おすすめのサプリです!
気になる方は是非公式サイトをチェックしてみてください。
潤睡ハーブ公式サイトはこちら
不眠が長期化している方は迷わず病院へ!
長期的な不眠でお悩みの方は、迷わず心療内科や精神科などにかかることをおすすめします。
「ちょっと行きづらい」と言う場合は、かかりつけの内科でも睡眠導入剤等を処方してもらえるようです。
不眠が長引くと、高血圧や糖尿病、脳の病気などを引き起こす可能性も否定できません。
ツボ押しをしてもマッサージをしても効果がないとお悩みの方は、早めに専門医に診てもらいましょう。
まとめ
東洋医学としてのツボの歴史は、中国で3000年前に発生したそうです。
最新の医学界でも、「刺激することで、脳からの精神的なストレスに効果があるホルモンの分泌を促す」との研究結果がでています。
ツボは民間療法ではなく、医学的にも認められた様々な効果があるんですね!
今回は不眠時に即効性があるものや、リラックスしたいとき、すっきりしたい朝にぴったりのツボを中心にご紹介しました。
上手にツボを刺激して、不眠の悩みを快適な睡眠に変えていきましょう!
潤睡ハーブ公式サイトはこちら